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2010年6月10日 (木)

最先端と自分なりの考え

僕も大学院生なので、一研究者である。

周りの研究や現状といものをある程度把握し、世間でホットな研究対象を

自分なりに解釈しておかないと研究者として時代に取り残されしまうのだ。

ということで

ちょっと今日はマニアックな話題なんですけど

"Nature""Science"という雑誌をご存知ですか?

理科系の研究者なら必ず一度は目に通すであろう

もっともポピュラーな学術雑誌である。

そんな雑誌を僕もこのまえちょろっと読んだんですけど

これがかなり面白い!

物理のことから医学のことまで最先端科学のもっともホットな話題を面白く書かれている。

同論文雑誌らは掲載される論文、つまり選ばれた論文と言うのは何重ものレフェリーの審査を乗り越えた、論文の中の論文で

ただ、実験結果や話が面白いだけじゃダメで

インパクトがあってわかりやすいデータと、読み手を引きつける抜群の文章能力を持った人が書かないとレフェリーに引っ掛かる。

んで、自分らがやってる研究"超伝導"なんですけど

現在の物理、化学、材料工学において、一番競争が激しいといっても過言じゃないくらいホットな分野で

2008年の鉄ヒ素超伝導体の発見は"Nature""Science"の10の発見に選ばれるほどの出来事である。現在もなお水面下で競争が繰り広げられている。

そして、もうひとつ

先日のNatureを読んでいたら

新有機物質の超伝導体を発見した

という記事あって、興味を持ち見てたんですけど、これがまたすごい面白そう。

僕なんかは基礎物性(メカニズム)に興味があるので、「なんで超伝導になるのか?」というところにまず考えがいっちゃうんですけど…

結晶構造は、ピセン*が層状に積みあがったような感じで

そのピセンの層と層の間にカリウムをドーピングし

要はキャリア**をピセンに送り込むことで金属的(伝導性をもつ)になるというのが考えられていて、その超伝導転移温度は18Kをも超えるそうです。

新たな高温超電導物質軍の期待が高まるということで、これからホットな話題になるんじゃないかなと思っています。

材料屋さんなんかは、もうすでにその利用法とかについての研究を始めてそうですね…

一つ、興味深い物質が発見されると、たちまち物理、化学、材料屋さんが動く。

僕はそんな中での基礎物性に興味がある物理の人間です。

*ピセンとはベンゼン環が連なってるもの

ピセンの構造式

**キャリア

簡単に言うと伝導電子。

こういう周りの研究を広く興味を持てるようになってきたのは最近です。自分もやっと、研究のストーリー構成というのがわかってきた気がする。

じゃあ今日はこのへんでおやしゅ!

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